「僕らはすでに出逢っていたんだね。」せつないラブストーリー『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

季節は少しずつ冬へと向かい、
風が頬に冷たく感じる季節。
不思議と“ひとり”でいる時間が心に染みる。

温かい飲み物を手に、ふと窓の外を見つめる。
そんな何気ない瞬間に、
「誰かと過ごす時間の尊さ」を感じるのは、
きっと僕だけではないでしょう。

今回紹介するのは、2016年に公開された映画
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

心が弾むような恋のはじまりと、
その裏に隠された「涙の理由」
切ないのに、静かに胸が温かくなる
――ラブストーリー

観終わったあと、
あなたは何を感じるでしょう



◆作品情報

公開年:2016年
監督:三木孝浩
原作:七月隆文

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◆INTRODUCTION

美術大学に通う南山高寿
彼は通学電車の中で
一人の女性にひと目惚れをする。

「電車を降りたら、もう会えないかもしれない
もし同じ駅で降りたら、声をかけよう」

そう決意した瞬間、車内アナウンスが響く。
「宝ヶ池、宝ヶ池――」

慌ててホームに降りた高寿は、
人混みの中に彼女の姿を見つけ駆け寄る。

「メアド、教えてください
電車の中で見て、ひと目惚れしました」

少し驚いたように微笑む彼女。
「携帯電話、持っていないんです」

「そっか……そうですよね」
あきらめて立ち去る瞬間――

「あっ、違うんです。本当に持っていなくて」
と、彼女が慌てて呼び止める。

ホームのベンチで語り合うふたり。
彼女の名は福寿愛美
美容師を目指す学生で、高寿と同じ二十歳

「どうして私に?」と尋ねる愛美に、
高寿は照れながら言う。

「わかんない
ただ、この人だって直感があったんだ
もう行くしかないって」

電車がホームに滑り込み、別れ際――

「また逢えるかな?」と問う高寿に、

愛美は涙を浮かべながら微笑む。

「また逢えるよ。また明日ね」

その“また明日”という言葉が、
この物語のすべてを包み込んでいく。


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◆心に沁みたシーン(私感)

◇愛美の流す涙の理由

はじめて声をかけたとき
はじめてデートをしたとき
はじめて「付き合ってほしい」と告白したとき
はじめて「愛美」と呼び捨てにしたとき

その度に彼女は泣いていた

◇ラスト14分からの物語

物語は終始、高寿の視点で描かれます。
しかし、ラスト14分――
そこから始まる“愛美視点”の物語が、
あまりにもせつない。
もし自分だったら
これほど明るく振舞えるだろうか・・・

「彼のもとへたどりついた。」
♡この意味をぜひあなたの心で感じてください。


◆CAST

南山高寿(福士蒼汰)
美術大学に通う20歳の青年。
5歳の頃に池で溺れていたところを、
知らない女性に救われる。
さらに、5年後にその女性から
鍵のかかった箱を預かる。

福寿愛美(小松菜奈)
美容師の専門学校に通う20歳の女性。
5歳の頃に縁日で爆発事故があり
その巻き添えとなるところを
通りすがりの男性に救われる。

上山正一(東出昌大)
恋愛慣れした親友。大学の同級生

林(山田裕貴)
友人。大学の同級生

南山たかもり(大鷹明良)高寿の父親

南山えいこ(宮崎美子)高寿の母親

福寿愛美(川北のん)幼少期


◆ひとこと

涙が止まらないのに、不思議と温かい。
“さよなら”の中に
“ありがとう”があるような映画です。
恋をしている人も、恋をしていた人も、
きっと胸の奥が優しく震えるはずです。


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