[R18]同属捕食・無気味さと好奇『食人族-4Kリマスター無修正完全版』

1980年に制作されたイタリア映画
『食人族』

小学生の頃、テレビCMで流れた映像を見て、
恐怖と同じくらいの強い好奇心を抱いたのを
今でも覚えています。
あれから数十年――ようやくこの映画を観る
ことができました。

今の目で観ると、映像そのものに当時のような
恐怖は感じませんでした。
しかし、物語の中で記録映画を撮影する4人の
若者たちが見せる行動は、

「注目されるなら、悪いことでもやっちゃえ!」

という現代にも通じる価値観を思わせ、
どこか“今の社会への警鐘”のように感じました。

あなたは、この映画を観て何を感じますか…



◆作品情報

公開年:1980年
監 督:ルッジェロ・デオダート
脚 本:ジャンフランコ・クレリチ

『食人族』は、その過激な描写から
“世界で最も残酷な映画”と呼ばれ、
一時は上映禁止となるなどの騒動と
なりました。

しかしこの作品の本質は、単なる
残虐さではありません。
文明人を自称する人間が、カメラを
手に「真実を撮る」と言いながら、
自らが暴力と傲慢に溺れていく――
その皮肉と批判こそが、この映画の
核にあります。

“未開の地”ではなく、
“人間の中にある原始的な暴力性”。
それは、今のSNS社会に生きる
私たちにも無関係ではありません。

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食人族:DMM TV


◆INTRODUCTION

ニューヨークから飛行機で数時間の場所にある、
“グリーン・インフェルノ”と呼ばれる未開の地。
そこには、食人族が暮らしているという――。

アメリカの若者4人が、その地で記録映画の
撮影を行うために旅立ちますが、やがて
消息を絶ってしまいます。

【消息を絶った4人】

アラン・イェーツ(監督)
ベトナムやアフリカを映像で紹介

フェイ・ダニエルズ(記録係の女性)

ジャック・アンダース(カメラマン)

マーク・トマソ(カメラマン)

彼らの行方を追うため、ニューヨーク大学と
パンアメリカン放送は捜索隊を派遣。
その捜索隊として派遣される事になったのが、
人類学者で原始文化の権威である
ハロルド・モンロー教授でした。

教授は、軍の中尉の紹介で熟練のガイド
チャコとミゲル、さらに捕らえられた
原住民の若者(ヤクモ族)を伴い、4人の
足跡をたどってジャングルの奥地へと
進んでいきます。

やがて、フェリペというガイドの
白骨化した遺体を発見。
さらに奥へと進むと、川辺で何かの儀式を
行う男を目撃します。

その男の後を追い、ヤクモ族の村へと
たどり着いた教授たちは、警戒する彼らの
信頼を得て、さらに奥地――
食人族が住む土地へと足を踏み入れます。

そこで彼らが目にしたのは、
シャマタリ族(沼族)がヤマモモ族(木族)を
捕らえ、解体する凄惨な光景。
教授達は銃を撃ちシャマタリ族を追い払うと、
ヤマモモ族の村へと迎え入れられます。

不信感を抱く彼らから信頼を得るため、教授は
彼らと同じように裸になり、水浴びをします。

やがて、女性たちに導かれ、4人の若者の
白骨死体と、撮影されたと思われる複数の
フィルム缶を発見するのでした。

教授は持参していたテープレコーダーと
フィルム缶を交換し、アメリカへ帰国。

パンアメリカン放送は、持ち帰ったフィルムを
修復し、TVのドキュメンタリー番組として
放送することにします。
司会を依頼されたモンロー教授は、
「放送する前に中身を確認したい」と伝えます。

教授とテレビ局の関係者が映像を再生すると――
そこに映し出された“真実”に、全員が戦慄する
ことになるのでした。


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◆CAST

ハロルド・モンロー教授(ロバート・カーマン)
人類学者であり原始文化の権威。
グリーン・インフェルノで消息不明となった
4人の若者を捜索するために派遣される。

アラン・イエーツ(カブリエル・ヨーク)
ベトナムやアフリカを映像で紹介した若者。
グリーン・インフェルノで消息不明となった
4人の若者のひとり。

フェイ・ダニエルズ
(フランチェスカ・チアルディ)
記録係。グリーン・インフェルノで
消息不明となった4人の若者のひとり。

ジャック・アンダース(ペリー・ピルカネン)
カメラマン。グリーン・インフェルノで
消息を絶った4人の若者のひとり。

フェリペ(リカルド・フュエンデス)
アラン・イエーツ達を案内するガイド。
足を毒蛇に噛まれすぐに切断するが
亡くなってしまう。

チャコ(サルヴァトーレ・ベイジル)
現地に詳しい熟練したガイド。
捜索隊として派遣されたモンロー教授の案内人。

ミゲル(ピオ・ディ・サヴォイア)
部族対応に優れたチャコの部下。
捜索隊として派遣されたモンロー教授に同行する。

ヤクモ族
勇敢な部族。食人はしない。

ヤマモモ族(木族)
ヤクモ族も恐れる食人族。

シャマタリ族(沼族)
ヤマモモ族と争う食人族。


◆ひとこと

『食人族』は、単なる
ホラーでもスプラッターでもありません。
“文明とは何か”“人間らしさとは何か”を
突きつけてくるドキュメンタリーのような作品。

観る人を選ぶ作品ですが、映像の衝撃の奥に
隠れた“人間の本性”に目を向けると、
この映画の真の恐ろしさが見えてきます。


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